株式会社アイ・エム・ジェイについて
東京都港区にある株式会社アイ・エム・ジェイ(以下、IMJ)は、デジタルマーケティングにおける豊富な知見・ノウハウ・導入実績を強みに、企業のデジタルマーケティングを成功に導く提案を行う会社です。
「REINVENTING THE EXPERIENCE」をスローガンに、最良の”体験価値創出”に関わる企業活動全体を、それぞれの領域におけるトップタレントがワンチームとなり、戦略から実行まで「END TO END」で支援しており、生活者の需要と企業の需要にマッチしたさまざまな施策を創造し続けるべく事業を行っています。
この記事はIMJ CHOの川畑 隆幸様に、IMJで実際に行われている研修の具体的な内容や、社員のキャリアアップに対してどのように考え、そのサポートを行っているのかについてインタビューした内容をまとめたものです。
1.入社後に行われている研修について教えてください
研修の内容に関しては、コミュニケーション能力や社会人としての考え方といったヒューマンスキルと、テクニカルな部分に関するスキルの二軸があります。人事ではこのうちヒューマンスキルの部分を主に担当しています。テクニカルな部分に関してはディレクターやデザイナーといったさまざまな職種の方がいますので、基本的に各部門がそれぞれのプログラムをもって教育を行うスタイルをとっています。
研修のスタイルですが、人事で行うものに関しては比較的集合研修の形で行うものが多いです。金曜日から土曜日にかけて1泊2日で集中的に研修を行うといったケースもあります。また開催の頻度については、都度実施をしていますので明確に「年に何回」と決めているわけではありませんが、昨年は3~4ヶ月に1回くらいのペースで若手社員を集めて実施をしています。これに対してテクニカルな部分に関する教育は、先ほどお話した部署独自のものとOJTとなっています。部門によって独自のトレーニングプログラムを用意していますので、それによって基本的な知識を学んでもらいつつ、実際の実務においてスキルを習得していっていただくという流れになっています。
その他の入社後研修としては、まず1年目の入社時研修の後に2年目3年目のフォローアッププログラムを実施しています。加えて階層別の研修もあり、部長や本部長などの役職に応じたプログラムを実施しています。ただ具体的な内容に関しては毎年固定的なものでなく、その時の経営課題に合わせて適切なものを選びながら行っています。
2.今年の具体的な研修の内容を教えてください。
具体的なプログラムとしては、フランクリン・コヴィー社の『7つの習慣』を題材にした研修などを行っています。ベーシックなプログラムですが、それらを使いながら講師がさまざまな話をしていくことで、深い学びが得られると考えています。『7つの習慣』を題材にした研修は4年ほど前から行っていますが、続けるだけの効果は感じています。
階層別のところでは、近年ケーススタディーを用いたものを増やしています。特に私たちはアクセンチュアグループに入り大きな経営の方向転換がありましたので、部長や本部長といったレイヤーの経営参画に関する意識をもっと高めていってほしいという経営陣のリクエストから、経営に関するケーススタディーを組んで現在対応しています。
研修を実際に行った後は、多くの人が意識を高め、具体的な成果として「あれをやろう!」「これをやろう!」といった発言が増え、会社としての盛り上がりを感じます。あとは継続性が一番の課題になりますので、その盛り上がりが途切れないように、3ヶ月に1回程度研修を実施する形で、意識が下がってきては上げるということを繰り返すようにしています。上がり下がりを繰り返すと言っても、一度100になったものが0に戻るわけではなく、100になったものが30に下がり、次の時には100へ上がったやる気が40に下がりといった形で、少しずつ上がっていくことを期待しています。実際に今、本部長や部長といったレイヤーで自発的な提案が非常に多くなってきていますので、今後も定期的に研修は行っていきたいと考えています。
3.今後に向けた新しい取り組みで考えていることを教えてください。
新しい領域に関しては具体的に「これをやる」といった形でプログラムを決めているわけではないのですが、最近は形式として「ゲーム形式」のものを積極的に行っていきたいと意識しています。
きっかけとなったのは、3年ほど前から始めたボードゲーム形式の経営シミュレーションゲームです。もともとは本部長以上を対象とした「会社を経営する」疑似体験することから得られる学びを狙ったゲームだったのですが、これがすごく評価が高かったのです。通常1泊2日の研修を行うと、1日目の講義が終わればすぐに各自部屋へ戻り、夕食を食べて飲みに行くという流れになっていたのですが、そのボードゲームをやった時は夕食を食べた後、みんながまた研修会場に戻ってきて、次の日の作戦を考えていました。こちらからは何も言っていないのに自発的に取り組む姿を見て、ゲーム的な要素が絡んだ時にすごく盛り上がるということを実体験として理解することができました。
講師が一方的に話す研修は、満足度があまり高くない傾向があり、効果も人によって大きな差がありました。これに対して、例えば1テーブル4~5人に分かれてアクティビティがある研修では、各自参加の意識が高まることで、より大きな成長を見ていて感じることができます。そのためできる限り一方通行ではないもので、参加して楽しかったと思えるような内容を組み込もうということは研修を選ぶ上で意識している点になります。
4.IMJで働くことの魅力を教えてください。
成長意欲があり、能動的に動くことでスピード感を持って成長していきたいという人にとっては、IMJは得られるものが多く活躍できる環境だと思います。
研修に関してはヒューマンスキルとテクニカルスキルの二軸に分けていますが、この理由としてはIMJの事業領域であるデジタルマーケティングの業界が、物凄く変化の激しい業界だということが挙げられます。そのため人事と現場が打ち合わせをして何をしようかとゆっくり決めていけるものではなく、現場がその時に必要なものをできるだけクイックに提供することが一番重要だという考えのもとで役割分担がなされています。IMJは大手のSIer(システムインテグレーションを行う業者)のように、入社した後ゼロからすべてを教えるような膨大なプログラムがある会社ではありませんが、新しい領域で、本人に足りない部分を出来る限りクイックに提供しています。
そういった研修や教育の考え方の背景から考えると、会社としての風土は、真逆に感じるかもしれませんが、優しい人が多いけれど厳しい会社でもあると思います。わからないことをIMJのメンバーに聞くと、「そこまで聞いてないよ」というくらいとても懇切丁寧に教えてくれる人が多い一方で、聞いてくる人には教えるけれど、聞いてこない人には「わからないことがないか」とわざわざ確認しないという人も多いです。そのため、自ら積極的に質問できる人にとっては、経験や知見が豊富なメンバーたちから多くのことを学べる環境だということは間違いないと思います。実際にIMJで今活躍している人たちを見ていても、「これはどうやったらいいの?」とフランクに聞きに行けている人ばかりです。そういう意味で、成長意欲があり、能動的に動くことでスピード感を持って成長していきたいという人にとっては、IMJで働くことはとても魅力的だと感じていただけるのではないかなと思っています。
※となりの研修室の記事は、現在 「Edu研」へと引き継がれております。